浮気調査や人探しができる名探偵|真実はいつも一つ

スーツ

確信を得るために

調査

わかりました。請け負いましょう。
探偵という言葉からイメージしていたのとは違う、まるでどこにでもいる普通のサラリーマン。落ち着いた物腰の男性にそう言われて、私はほっとしたような、あるいは却って胸が詰まるような思いだった。
夫の浮気調査をお願いします。この興信所に入って、まっさきにその言葉を口にするまで、私は怒りに震えていた。三年前に結婚した夫が浮気をしていると、確信を持っていたからだ。ただ、その確信を闇雲にぶつけたって、夫は認めやしないだろう。だから、探偵を使って、興信所を利用して、浮気調査をしてもらう。その証拠を、第三者が見てもはっきり浮気しているとわかる浮気調査の証拠をだしてもらうために。
探偵という言葉に、ちょっとおかしなイメージを抱いていたことは認めなければならない。どうしても、空想の世界に登場するような、ハードボイルドというか、ミステリィというか、そういった世界観の登場人物であるように思っていた。でも、現実に興信所が存在し、探偵がいる以上、そんな空想が正しいはずはなかったのだ。
私が訪れた興信所は、貸しビルの一室にあって、正直に言えばぱっとしなかった。こんなところに頼んでいいのだろうかと、外観を外から見上げたときは思ったものだ。探偵が殺人事件に巻き込まれて、犯人を暴くために調査するなんてのは物語の中だけだ。現実にいる探偵は、浮気調査だの、与信調査だの、家出人の捜索だの、とにかく地味な仕事ばかりしているらしい。だから、そんな探偵が所属する興信所がぱっとしない、地味目なものだって、おかしくはないのだ。
そう言い聞かせて、中に足を踏み入れた私を迎えてくれたのが、今、目の前にいる男性。この興信所の所長。もらった名刺には、はっきりとその職業が書かれていた。
探偵、と。

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